【見えているのは、歯の一部です!】
歯はエナメル質、象牙質、セメント質、歯髄の組織からできています。歯が口腔内に露出している部分を歯冠、歯冠より下の部分を歯根といいます。
歯の中心部には歯髄腔があり、神経と呼ばれる歯髄が通っています。歯にかかる衝撃を受け止め、あごにかかる力を吸収・緩和するために、歯根部分の表面と歯槽骨は歯根膜という繊維性の結合組織で結びついています。
歯は歯槽骨、歯肉、歯根膜の支持組織によって支えられています。
①エナメル質
歯の表面部分で体の中で一番固いといわれ、2~3mmくらいの、白から透明色の部分です。
②象牙質
歯の二層目部分で、エナメル質より軟らかく、黄色みのある部分です。ムシ歯が象牙質まで達すると痛みを感じるようになります。
③歯髄(歯の神経)
歯の中央部分で、神経や血管が含まれる部分です。痛みなどを感じるもとや、歯に栄養を送るもととなります。ムシ歯が歯髄まで達すると神経がむき出しになって痛みが強くなります。
④歯肉
歯ぐきのことで、歯槽骨を保護している部分です。磨き残しなどによって歯肉炎を起こすと出血したりします。
⑤歯槽骨
歯を支えるアゴの骨です。歯周病が進行すると、歯槽骨の支えを失って歯がグラグラ動いたりします。
⑥セメント質
歯根の表面を覆う部分です。
⑦歯根膜
歯槽骨と歯をつなぐ薄い膜です。「固い」、「軟らかい」などの咬み応えを感じ、歯や歯槽骨にかかる咬む力のクッションの役割をしています。咬むと痛いなど、ムシ歯の痛みとは違う痛みを感じる部分です。